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令和4年度の看護研究発表会を終えて

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 今年度は、新型コロナ感染症対策を行って3年目を迎えました。感染者数によってフェーズが変わるたびに十分な準備期間がないまま即、新型コロナ病床数の変更対応を行ってきました。また、一般入院患者は当該科以外の病棟が協力し頑張って受け入れています。このように当院の看護部は「できない」でなく「どうしたらできるか」を念頭に状況変化対応の即効性、効率性、順応性がとても良いと感じます。これは、看護部の理念である「安全で安心な思いやりの看護を提供する」とある様に患者様を第一に考える行動の現れだと思います。この3年間、コロナ禍で多職種協働のチームワークや感染対策の実践を培った意識および技術の向上が看護の質の向上に繋がっているのではないかと思います。今年度の看護研究発表は一年ぶりの発表となり、コロナ禍で忙しい最中でもしっかりと自部署を振り返り、さらにブラッシュアップして向上させようとする意欲を感じました。

 接遇に関する発表では、いくら看護師としての知識や技術があっても接遇やマナーが最も重要であることを再認識しました。接遇やマナーはきっかけがないと自身では意識しにくいものです。そして、日々意識をしないと身に付かないことでもあります。病棟全体が接遇ナンバーワンの病棟を目指して「この病棟に入院して良かった」と言われるように期待しています。

 薬剤のインシデントに関しては、当院の報告件数の中でも最も多く、永遠の課題でもあります。6Rの重要性を理解していても繁忙などの環境要因から省きがちになります。今後、自部署の薬剤インシデントを減らすために、根本要因を明確化させスタッフ間で共有して頂きたいです。患者様の特徴や病棟の特性などからどのような対策が有効であるのか是非実践して頂きたいと思います。スタッフ皆で取り組めばインシデントの減少に繋がると信じています。

 患者満足度を上げるためにアンケートを行って実態調査し、スタッフも知らなかった患者様のニーズを知る事ができたと思います。時代と共に患者様のニーズは変化しているため、現状のままで満足しない6B病棟の姿勢は素晴らしいと感じました。きっと「太田総合病院で出産して良かった」と言ってもらえるに違いありません。さらに患者満足度を上げるためにはスタッフがやりがい感を持って業務にあたることです。それは、スタッフ一人ひとりのパフォーマンスが向上するため看護の質の向上にも繋がります。今後も皆さんの活躍を期待しています。

 多忙な日々の中、スタッフの頑張りと看護部全体の成長が感じられる共有の場となりました。これからも一丸となってどんな困難も乗り越えられるレジリエンス力の高い看護部になれることを願っております。

 

医療安全管理部 和賀 美和

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