Greetingセンター長からのご挨拶
患者さんの負担をできるだけ減らし、よりよい毎日を過ごしていただきたいという思いで、「耳の内視鏡手術」(TEES)を世界に先駆けて考案しました。これまで耳の手術の多くは、顕微鏡を用いて耳の後ろを大きく切開して行われてきました。私は小型化・高画質化された最新の内視鏡システムを用いることで新たに内視鏡を用いた手術手技として創り直し、世界的にスタンダードな手術法として確立しました。この「耳の内視鏡手術」(TEES)は、耳の穴から鼓膜や中耳の病変に直接アプローチし、これまでの顕微鏡手術では死角になっていた場所を正確に見ながらできる低侵襲な手術です。これにより、大きく皮膚を切ったり骨を削ったりすることなく、耳の構造を可能な限り温存した、聴力改善手術が可能となりました。中耳内視鏡手術センターでは、『世界中の人を1人でも多く笑顔にする』という目標を掲げ、患者さんへの負担が少なく、審美性に優れたQOLの高い、安全で確実な「内視鏡による聴力改善手術」を提供しています。
TEES:経外耳道的内視鏡下耳科手術(Transcanal Endoscopic Ear Surgery)