令和４年度 太田総合病院 病院指標

当科は6名の常勤医+大学からの専門医派遣により鼻・耳・喉・音声・睡眠障害と各スペシャリストが幅広く治療・手術を行い病院全体症例数3,821件のうち759件（24.5％）を占める主力の診療科です。
症例数では慢性副鼻腔炎が多く内視鏡による最先端の大学同等レベルの手術を行なっております。
口蓋扁桃摘出手術（扁桃腺摘出）及び扁桃周囲膿瘍等の症例数は100件を超える症例数となっております。
令和5年より中耳内視鏡センターを併設し、傷の目だたない耳の内視鏡手術が可能となりました。

当科は7名の常勤医による専門医の手術を行い病院全体症例数3,821件のうち760件（19.9％）を占める主力の診療科です。症例数では手の外科センター（常勤専門医2名）併設に伴い手の外科が多く在院日数も全国平均より短くなっております。
また人工関節センターより変形性膝・股関節症の手術例が多く在院日数は全国平均より長めですが、これは在宅での生活ＱＯＬの向上のためしっかりとリハビリを行い生活面での不安を取り除くため長期となっております。

切迫早産を加えた帝王切開件数は87件となり分娩数501件から当院の帝王切開率は17.3％と低く妊婦さんの希望に対して出来る限り自然分娩が可能な体制へ努力しております。また妊娠糖尿病への内科専門医との協力体制にてハイリスク分娩にも対応し安心・安全な分娩に取り組んでおります。

救急医療に特化し24時間365日、脳卒中をメインに脳腫瘍・てんかん等様々な脳疾患に対応しております。
脳卒中の中でも脳梗塞の症例が多くリハビリテーションを早期から介入しある程度の回復を待ち、退院後の生活指導等を行うために必要があります。このため在院日数は長めとなっております。また超急性期医療としてｔ-ＰＡ静注療法(血栓溶解療法)も行い、血栓回収術は大学の血管チームとの連携により5件施行しました。

当科は9名の常勤医（循環器1名,呼吸器3名,消化器2名,糖尿病2名,腎臓内科1名）により幅広い疾患の治療に対応しており、特に高齢化に伴う循環器疾患（虚血性心疾患）や呼吸器疾患（肺炎）を中心に診療を行っております。
また、妊娠糖尿病の早期発見に伴い周産期医療にも協力体制をとっております。

当科は、産婦人科の併設により分娩件数501件に対して新生児の入院がメインとなり全件低出生体重児関連です。在院日数は全国平均より短くなっており、安心・安全な周産期医療のため小児科・産婦人科のバックアップ体制が整っております。

内視鏡センターには消化器内科・消化器外科の協力体制により治療検査を行っております。
症例数的に多いのは大腸疾患での化学療法であり平均在院日数も全国平均より
短くなっております。
大腸ポリープの切除での日数が平均より長いのは当院では基本外来対応で行っており入院が必要な症例は全体の約2割です。高齢や切除の大きさ等リスクの高い症例が入院となっているものと考えます。

手術目的入院患者2,110名に対し手術施行患者数は590名と27.96％の患者様が対象となっております。
内視鏡下副鼻腔手術の術式の総件数は202件と非常に多く行っております。
また術前・術後日数もパス化により管理され標準的な日数となっております。
鼻・喉・耳と各専門医が治療にあたっております。

手術目的入院患者2,110名に対し手術施行患者数は637名と30.19％の患者様が対象となっております。
人工関節センターがあり股関節・膝関節等の症例は106件となっております。
また転院率が低いのは、退院後のＱＯＬの向上のためしっかりとしたリハビリを行っているので術後日数が長くなっております。
手の外科センター（常勤専門医2名）があり全症例数の36.4％（約232例）が手の外科チームが施行しております。

1位・2位は帝王切開となっており分娩数501件から当院の帝王切開率は17.1％と低く妊婦さんの希望に対して出来る限り自然分娩が可能な体制へ努力しております。
分娩件数が多いためそれに伴う疾患が上位を占めております。
また婦人科疾患（がん・筋腫等）に対してもそれぞれ大学からの専門医による手術を施行しております。

24時間救急体制を行っており緊急手術を要する症例を積極的に受け入れている結果となっております。
また、脳卒中に対して血栓回収術等、大学の血管チームと連携のもと日々診療を行っております。

内視鏡センターがあり消化器内科・消化器外科の協力体制により治療検査を行っております。大腸ポリープの切除での症例数が多いのですが基本は外来症例となり切除後出血のリスク等を考慮し2割が入院症例となります。
腹腔鏡による手術症例が上位を占め低侵襲手術を行い術後日数の短縮に努めております。